KENPROお客様に聞く 兼國宗治さん

剣道防具購入者インタビュー1

剣道歴4年、息子さん、娘さん、奥様と、家族全員で同じ道場に通っている剣道一家の当主、兼國宗治氏にくわしく聞きました。

兼國家は剣道一家

兼國さんは剣道を始めてどのぐらいになるのですか。

今わたしは43歳ですが、剣道歴はまだ4年です。39歳の遅いスタートでした。

4年前に剣道を始めたきっかけは何ですか。

息子と娘は7歳の時から市内の道場に通っていました。
道場への送迎をしていたらいつの間にか妻が剣道を始めており、その道場の先生に、お父さんもいかがですかと誘われたことがきっかけです。
剣道には、昔から興味がありましたし、仕事も少し落ちついてきたので、よしやってみようかと思いました。今は剣道一家になりました。

剣道防具購入者インタビュー1_1
兼國さんと娘さんと

自前の防具を揃えようと思った理由

今回KENPROで防具一式を特注で揃えていただきました。兼國さんが、自前の防具を揃えようと思った理由は何ですか。

二段審査を受けたことが契機になりました。
審査の時は、道場から借りた防具を身につけて臨み、それで合格したことはしたのですが、一般の方は、ほとんどが自前の防具を身につけられており、私の前に審査を受けた人などは、面の裏側の小桜も格好良く、審査を受ける姿も凛としていて、眩しく見えました。
子供っぽい話で恐縮ですが、それを見て、自分も自分の防具が欲しくなったというのが正直なところです。

遅い年で始めた剣道ですが、体が動く限り、どこまでもやり続けるつもりです。
ならばここで、思い切って防具を一式揃えて、自分の決意を盛り上げたいと考えました。

今は、家族みんなで道場に通えて楽しいけれど、いつかは私と妻だけで、もしかすると最後は私一人で道場に通うことになるかもしれません。
そうなっても気持ちが折れないよう、ここで大枚払って防具を買って、後に引けない所に自分を持っていくのだと。また二段にも無事合格したことだし、自分へのご褒美として防具の一つも買ってもいいんじゃないかとも思いました。
妻には「ぜいたくね」と言われましたが、いやいや、自己投資として。

良い防具は高いが、妥協はしたくない

そうして防具を買うことに決めた。いくらぐらいの予算で、どこから買おうと思いましたか。

予算は15万円ぐらいでした。最初は、道場となじみの武道具屋さんに、今度、防具を揃えたいのですがと告げて、カタログを見せてもらいました。
また、地元の武道具屋さんも何店か足を運びました。
しかし第一印象として、高いなあと思いました。

地元の武道具屋さんで買う防具がそんなに高いものなのですか。

地元に限らず、ミシン刺しでクラリーノ使用の既製品、年末年始のセールや展示品処分などは安く買えるようです。しかし、自分の防具へのこだわり、満足感を満たす物がなかなかありません。
私にとって、防具は一生のうちに何度も買い換えられる物ではありません。
もしかしたら、これが最初で最後の購入になるかもしれません。
それを思えば良い物が欲しいし、妥協はしたくない。胴まわりの飾り一つ取っても最後までこだわりぬきたいと思いました。

だけど、地元の武道具屋さんで特注防具を作ると、値段が一気にハネ上がり、15万円の予算ではとても歯が立ちません。

良い物は高いし、予算は限られている。
私としては、どうしても安くて良い物が欲しかったのです。ムシの良い話だと言われても。

KENPROと出会う

KENPROのことはどこで知ったのですか。

検索サイトを「剣道 防具」などの言葉で検索しているうちにKENPROに行き当たりました。
トップページを見て、まず「オンリーワン・サービス」という、特注を感じさせる言葉に魅力を感じました。
その他いろいろ調べても、防具のつくりも丁寧そうだし、価格も15万円で何とかなりそうだし、この店、なんだか良さそうだぞと。

また店主の田村さん自身によるエッセイ風の解説も面白く読めました。
「一分刺しは軽くて動きやすいけれど、薄いから試合用で当たったら痛いよ。二分刺しは、やわらかくて厚いから練習に向いているよ」といった情報がわかりやすい筆致で書いてありました。
ここの店主は、剣道を良く知っているのだなと分かりました。

購入への不安をどうやって消していったか

そしてKENPROでの防具購入に踏み切ったと。

いえ、購入に踏み出すにはまだ不安がありました。
遠く福岡のネットショップから15万円もの商品を買うことは単純に怖かった。
道場でもネットショップで面を買った方がおられますが、物見の位置が合わず、使いにくいというお話を聞いていました。
物見の位置が合わないのでは、防具として一生使っていけません。

KENPROは良さそうだが、購入に踏み切るには不安もある…。その心理状態で、次に取った行動は?

まずは問いあわせてみることにしました。
「買わなくてもいいんだ。聞くのは自由だ」と自分に言い聞かせて、「防具の特注を考えているのですが」とメールで問い合わせをしました。田村さんからはすぐに返事が来ました。
内容には、こちらの質問への回答の他に、「ご希望なさっている飾りは実は一昔前のトレンドです」など一歩踏み込んだコメントも交えられていました。一読して、お店への信用度が上がりました。

気になる面のサイズ調整についても、マイページを通じて、随時に調整ができるとのことでした。

また面の他にも、防具の裏地も自由に選びたいところでした。
私は汗かきなので、防具の裏地はビロードよりも綿の方がよく汗を吸うからよいのです。
それも、注文段階で自由に選べるとわかりました。

このような情報を得ていくうちに「ここなら自分の好みの防具が作れる」と確信めいたものが芽生えてきました。

最後の不安は「『安かろう悪かろう』だったらどうしよう」でした。
不安を解消するために、なぜ安いのですかと直球で質問しました。
すると返ってきた返事は「海外で作っているからです」というもの。
安い理由が分かり、気持ちがすっきりしました。

ここまで情報が揃っているのに、これ以上、不安がっていてもしょうがありません。ええいままよと注文に踏み切りました。

注文後はいつ完成するのか不安になるものですが、メールで防具作成状況の進捗報告をして頂いたり、出張の際、作成完了していた垂と小手を田村さん自ら持ち帰って頂いたりしたため、防具の作成完了を安心して待つことが出来ました。

数ヶ月後、防具は無事に届きました。以下のような防具です。

剣道防具購入者インタビュー1_3

届いた防具をつけてみて、いかがでしたか?

はじめて面をつけた時、おお、物見がピタリと合う。
これは今までの防具とはちがうとすぐに感じました。面は物見がいちばん重要です。
目の位置と物見が合っていない場合、頭を上げるか下げるかして、視界を確保せねばなりません。
しかし、そんなことをしては構えが狂い、さらには打ちも狂います。
物見のずれにより、すべてが少しずつずれて、最後は剣道全体がずれてゆきます。
その物見がピタリと合った防具が手に入ったこと。たいへん嬉しく思いました。

これから防具を買う人へのアドバイス

これから防具を買おうとしている人々、つまり1年前の兼國さんのような人に、防具選びのアドバイスをお願いします。

今思い浮かぶのは次の3点です。

第一に、防具のつくりや材質についてはあらかじめ知識を得ておくのが良いでしょう。
自分が買おうとしている物がどういうものなのか、知っておけば、失敗も少なくなります。
KENPRO田村さんのWebサイトは、防具の知識を得る上で、大きく参考になると思います。
わたし自身、ここを読んではじめて知ったことがたくさんありました。

第二に、当然のことですが、自分の体に合った防具を選ぶべきです。特に物見は重要です。

第三に、これも当然のことですが、なるべく軽い防具を選ぶのがよいと思います。
KENPROで防具を新調してわかりましたが、道場での借り物の防具に比べて、非常に軽いし、やわらかい。
動きやすさを考えれば、防具はもちろん軽い方が良い。
軽さを決めるのは、やはり材質のようです。

しかし、軽くしようとして厚さを犠牲にすると、打たれたときが痛いです。
その辺は、ほどほどのバランスで。

防具の材質は柔らかい方がよいと思います。
今回の特注防具を身につけたとき、柔らかいことに驚きました。
防具はもっと固い物だと思いこんでいました。
最初は固くても使い込むうちに体になじめばよいぐらいに思っていたのですが、なじむも何も最初からぴったり合いました。

KENPROへの今後の期待

剣道防具購入者インタビュー1_4

KENPROへの今後の期待、ご自身の剣道人生への抱負などお聞かせください。

今回は自分の希望どおりの防具を安く揃えられて嬉しく思っています。
これを励みに、体の動く限り、剣道を続けていくこうと思っています。
全国には、かつての私と同じように、特注防具が欲しいにも関わらず予算を理由に迷っている人が多くいると思うので、KENPROさんにはそうした人たちの応援団として活動して欲しいと思います。
今後もがんばってください。

― 今日は貴重なお話を有り難うございました。
※取材日時 2006年11月

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